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蜃気楼の女

第31章 成功した発明と失敗した発明

 男は女たちに何度となく言い含められ、あがなうことを諦めさせられる。日の出とともに5人目の女が男の精を女の体の奥深く受け入れたとき、男を生涯の性奴隷とする儀式が終わる。一晩で5人の美女の股の奥深く射精し満足を与えた男だけが、5人の女から性奴隷としての地位を与えられ、自国の時空間・蜃気楼(しんきろう)へ強制連行され、大切な家族として扱われ、グループの柱となる。5人の女たちは性奴隷として男を拘束しながらも、心では男を愛し、崇拝し、大切に扱うことを誓う。
「あたしたちは家族よ」
 女たちは男にそう言って、全裸の男の全身に舌を使った愛ぶを絶え間なく与え続けていく。
 女たちの男への扱いを客観的に俯瞰すると、アラビアーナ国に拉致された男は、5人の女たちの性奴隷として、グループの住む洞窟で24時間拘束され、一生を女たちの性欲の処理をするためだけに生かされる。毎日、男は5人の女たちを満足にさせることが男の日課となる。そのためだけに、生かされることで、男に失望感、喪失感が生まれてもいいはずだが、女たちの巧みな話術と性技によって、いつしか、女たちが喜びを感じるようにするという使命感が生まれてくるよう、飴と鞭を与えながら調教されていく。

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