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蜃気楼の女

第2章 魔性の女・安田尚子

 児玉が両手を高く上げて叫んだ。その最中、尚子は握りしめた児玉の分身をくわえたり、舌でなめたりして、 |弄《もてあそ》んでいた。櫻子が児玉の乳首を舌を使ってなめ始めた。
「あたしも進ちゃんの、って、好きよ…… ねえ、進ちゃん、どう? いいー?……」
「うううう--- いいよーーー 尚ちゃん…… 櫻子さん」
 児玉は女たちの言う官能の |土壺《どつぼ》に、どんどん、はまっていく恐怖を感じた。
「午後2時です」
 児玉は尚子の声に驚いて目を開けた。また、時間が繰り返されている。尚子の隣にあの櫻子がいる。2度目。今までと同じ。櫻子によって、官能性技の奥義が繰り返されている。この櫻子とは一体何者なのだ。児玉は絶頂の余韻を噛みしめながら回想する。
「どう? 今までの幻想セックス、快感を感じてくれたかしら? これが、幻想官能性技奥義、エンドレスの技よ。あなたは時間、場所を超越したのよ。この官能性技を尚子は獲得した。そして、なぜか、あなたも獲得してしまった。これで、あなたも官能性技を永久に繰り返し味わうことができるのよ。それが魔性のものたちに許された魔性力なの。どう? 同じ魔性界に落ちた気持ち? いいでしょ? あなたはその力を使って、いつでも、存分に、超能力を使うことができる……」
 櫻子は自分の親指の先をなめ回しながら、話している。
「どう? 嫌なら、この先っぽ、今、あたしがくわえてあげてもいいのよ……」
 児玉はいつの間にか素っ裸にされて、芯棒を櫻子に握られていた。櫻子が握りながら、芯棒の先をなめ回している。なめ回しながら、顔を上げ、児玉の回答をうつろな目をして待っている。

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