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蜃気楼の女

第35章 現代の安田邸

「ぅうーーん こ、こら! 何やってるんだぁ! まだ、全部脱いでいないだろ? 早く立ち上がって、脱がないかぁ」
 そう言った進一は、体を小さくしてしゃがんでいた尚子のあごを、片手でしゃくり上げた。
「淫乱女…… 何を今更、恥ずかしがってるぅ…… 早く立って脱がないかぁー」
 尚子はゆっくり片手を作業台の縁に掛けて、立ち上がると、両手をパンティーのヒモに掛けた。そのまま、ゆっくりヒモを引いた。ぱらりとパンティーが外れ、蜜で湿って重くなったパンティーは床にストンと落下した。
 ヒタッ
 床の上に湿ったパンティーが落下した。
「さあ、いつもやっているように、見せるんだぁー」
 進一は作業台の上に寝ているアダルト・ドールを指で指した。尚子のパンティーが外れてせき止められていた蜜が、ももを伝って筋を作って流れた。それを見た進一は尚子の前に座ると、顔をまたの間に入れてのぞき込んだ。
「ほんと、尚ちゃんは淫乱だなぁー こんなに恥ずかしいほど蜜を流してぇーー すごく興奮しちゃってるんだぁー」
 尚子のまたの前に座った進一が、尚子の割れ目の花びらを人差し指の腹をつかってこすった。感度が増していた尚子は、その指先の軽いタッチに耐えかねて、ビクンと尻を跳ね上げて、体を硬直させた。尚子はその思いがけない反射に驚いて、立っている姿勢が取れなくなり、膝から崩れた。しなだれるように全身を前にかがめながら倒れた。
 その転がった衝撃で、押さえていた膣口の筋肉が緩み、蜜がせきを切ったように外に向かってあふれ出た。床の上に丸いしずくの跡が広がっていく。

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