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蜃気楼の女

第40章 橋本のささやき

 田所か、橋本か、どちらか、分からない微妙な肉体だった。そうと知りながら、不倫みたいに、橋本と肉体的な関係を持ったことは事実だ。これは隠さず、櫻子に謝った方がいいと思った。そんな橋本の関係を櫻子に話しながら、橋本を思い出すと、苦しかったことを思い出し、尚子の目から涙がこぼれた。
「そう、そんなことがあったの? 随分、あんた、いい思いしてたのねぇ? あんた、かわいい顔して、ちゃっかりしてるね」
 櫻子はベッドの中で尚子の乳房を手のひらで包むと、張りのある乳房を、ゆっくり、もみ始めた。少しずつ、尚子は顔を曇らせていく。ぅううううー 櫻子はすっかり尚子の感じる部分を熟知していた。尚子は、櫻子にピンポイントで攻められ、すぐに、気持ちよくなった。
「ねえ こういうこと…… あたし、まだ、あんたとしか…… したことがないのよ…… あんたさ、橋本さんに、こういうことをされたの? どうなの? すごく気持ちよかったの? きっとね? この胸を橋本さんにもんでもらったんだぁー こうやってさ……」
「ううううぅー はい、と…… とっても、気持ち良かったぁーーー す、すみません…… あぁあーー とっても、気持ちよかったーーーぁああーー いきますーーー」
「ふーん、あたしもしたくなったなぁ そのとき、あんたと、愛し合っていたとき、平八さんは橋本さんだったのね? 邪心・田所をやっつけて、橋本さんとまた、できるといいねぇー」
 尚子は体をけいれんさせて絶頂を感じた。尚子は荒い呼吸を整えると、櫻子の乳房に顔を埋めた。
「ところで、櫻子様は、男と交わると、その男は性奴隷になるって言う超能力はあるのですか? あたしって、純粋なアラビアーナの女ではないでしょ? だから、橋本さんはあたしを恋人だって言ってくれたんですよぉ 邪心に満たされた学園長も櫻子様の力で、心を櫻子様を愛するだけの性奴隷にできますか?」

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