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蜃気楼の女

第14章 安田尚子 幼少期

 安田はそういうと、怒りをむちに込めて振る。安田が振り上げた腕のむちから先端に半円が蛇が進むように脈打って床で弾む。ピシャリ、乾いた音が響く。その音を聞くたび、ナルミは体を縮ませて震える。痛みが記憶していて体が自然に反応する。
「アア、ご主人様ーーー お許しーーー 」
 ナルミが懇願している最中、容赦することなく安田は、ナルミの背中にむちを振り下ろした。ピシャリ、ナルミの背中でむちが跳ねた。ナルミは絶叫して背中を弓なりに反らした。痛みが全身を巡った。当たった後も背中を中心に体の隅々に激痛が何度も走る。その痛みの上に、容赦のない安田のむち打ちが加えられる。ナルミは次に来る痛みに恐怖して、ついに小便を漏らした。ナルミの下半身を中心にして、水たまりが出来た。それを見た安田がむち打ちの手を休め、ナルミに近づく。
「こんなに床を汚してしまって、奴隷の面汚しだぞ! 」
 安田はむちの柄をナルミの尻に当て、グリグリと押し当てた。ミミズのように腫れた傷にそって、柄の端を押し当てて移動させていく。ナルミは痛みに耐えられず全身がけいれんしていた。安田はしばらくその様子をじっと見つめた。ナルミの痛みが少しずつ引いていく。ナルミに快感の嵐が訪れるのを安田はじっと待っている。
「アアア、旦那様、もう、いきそうです。お願いします、どうかちんぽこを入れてやってくださいませ…… 」
「奴隷の分際でしょうがないやつだな…… 」
 安田はパンツを下げた。いきり立った性器が飛び出し、天を向いた。安田はナルミが広げているまたの間に体をねじ込み、ナルミの体に上半身を押しつけた。安田は肉棒の先端を右手でつまみ上げると、ナルミの穴へ先端をあてがう。穴の位置を確認すると、ヌルヌルした穴の中に向かって少しずつ肉棒の先を差し入れていく。肉棒の根元が完全に入り込んだ。お互いが爪を背中に立てて抱き合った。安田は何回か抽挿を繰り返すにつれ、快感が増してきた。ナルミの顔が快感でゆがんでいるのを安田は眺める。
「アアアーーーーー ナルミ、もう、限界だーーーー 」
「アアアアーーー あたしもですーーーー 」
 安田が勢いよく射精すると、ナルミは体の中心が燃えるように熱さを感じた。やがて、二人の動きが止まった。

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