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蜃気楼の女

第16章 安田尚子の目論見

 尚子は中学生になってから、自分の能力が特別な能力であることを認識し、どうやって活用するか、考えた。尚子の能力とは、相手の脳に侵入し、一体化、同化することの出来る能力。ある意味、完全無敵な能力と言える。相手の脳に入り、同化できる。仲間になることができる。このときも、尚子は能力を駆使し、父・安田の脳を操作した。尚子は溺愛する進一を自分の家庭教師にし、自分の部屋に正当な理由により招き入れ、精神的同化を図り、妄想セックス三昧することを計画していた。思春期の14歳、尚子は体の奥から湧き上がる制御できない性欲に、自分でも制御が出来なくなっていた。進一のことを思うだけで、パンティーがすでに濡れていた。
「進ちゃん、これからオナニーではなくて、あたしがそばでいっぱいいかしてあげるわ…… 」
 キッチンから自分の部屋に戻った尚子は、窓の外から見える進一の部屋をガラス越しに見つめた。その視線の先には、進一がいつものように机に向かって勉強をしている姿があった。尚子が渡した尚子の全身ポートレートが、進一の座る机に飾られている。尚子がクリームイエローのワンピースを着て進一に向かって微笑んでいる写真だ。進一はその写真が大好きだった。全身が映っている尚子は、着ているワンピースのスカートの裾をめくって進一にあたしのおまんこはお好き? と、思春期である進一の高まる性欲を押さえるため、聞いてきてくれる。それを自分がする妄想と思っていた。だから、尚子のおまんこを見て、進一は堅く反り返った肉棒を右手でしごきながら叫んだ。

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