
いつか秒針のあう頃
第4章 4話
俺たち以外は誰も居ない。
誰も知らない。
「ダメ、まだイクの早いだろ……動かすよ?」
体を起こした智くんが、俺の膝裏を持って胸に押し付けてくる。
そのまま 出し入れを始めた。
「んっ、深っ、い……ああっ、あっ、あっ」
中を突いてくるのと同時に膝が押さえつけられて、丸まった背中が揺れる。
えぐるように押し付けられる度、そこから甘い痺れが広がって。
きっと智くんは、さっき指で触ってた場所を狙ってやってる。
「あっ、あっ、なにっ、なに、してっ、あっ、ああっ」
「……翔ちゃん、もっと腹に力入れてみな」
バカになった頭で言われた通りに腹筋を意識した。
「あっ、なにこれっ、あっ、ヤバイッ、さとしくっ」
「いいから、そのままにしてろって」
畳まれた脚を伸ばそうとしたのを力づくで戻される。
やって来る何かが怖くて、俺は頼るものを必死で探した。
手に当たった枕を両耳の脇で握りしめる。
「待ってっ、あっ、あっ、ああっ、やだっ、やだっ」
駄目っ。
怖いって。
言おうとするのに、喘ぐことしか出来ない。
ナニコレ、この感じは知らない。
「あっ、無理っ、無理無理っ、ああっ!!」
息がつけなくて呼吸が止まる。
酸欠で苦しいのに気持ちいい。
歯を食いしばったままの首が勝手に前後に揺れる。
小刻みにガクガクって、股関節が痙攣して止まらない。
ああ、何これ……。
息も出来ない無音になったその時間は、繋がった瞬間よりももっと長く感じて。
体の中の一点から恐ろしい程の快感が全身に広がった。
手の先、足の先、脳天まで。
波のように。
誰も知らない。
「ダメ、まだイクの早いだろ……動かすよ?」
体を起こした智くんが、俺の膝裏を持って胸に押し付けてくる。
そのまま 出し入れを始めた。
「んっ、深っ、い……ああっ、あっ、あっ」
中を突いてくるのと同時に膝が押さえつけられて、丸まった背中が揺れる。
えぐるように押し付けられる度、そこから甘い痺れが広がって。
きっと智くんは、さっき指で触ってた場所を狙ってやってる。
「あっ、あっ、なにっ、なに、してっ、あっ、ああっ」
「……翔ちゃん、もっと腹に力入れてみな」
バカになった頭で言われた通りに腹筋を意識した。
「あっ、なにこれっ、あっ、ヤバイッ、さとしくっ」
「いいから、そのままにしてろって」
畳まれた脚を伸ばそうとしたのを力づくで戻される。
やって来る何かが怖くて、俺は頼るものを必死で探した。
手に当たった枕を両耳の脇で握りしめる。
「待ってっ、あっ、あっ、ああっ、やだっ、やだっ」
駄目っ。
怖いって。
言おうとするのに、喘ぐことしか出来ない。
ナニコレ、この感じは知らない。
「あっ、無理っ、無理無理っ、ああっ!!」
息がつけなくて呼吸が止まる。
酸欠で苦しいのに気持ちいい。
歯を食いしばったままの首が勝手に前後に揺れる。
小刻みにガクガクって、股関節が痙攣して止まらない。
ああ、何これ……。
息も出来ない無音になったその時間は、繋がった瞬間よりももっと長く感じて。
体の中の一点から恐ろしい程の快感が全身に広がった。
手の先、足の先、脳天まで。
波のように。
