
美しい影
第2章 同棲開始
そんな時、俺の同級生のユカリという子に会った際、亜美のことを相談してみた。
そしたらユカリにめちゃめちゃ怒られた。
どうやら亜美の年齢だと親の同意無しに家に住まわせると誘拐で俺が逮捕されるらしい。
「カズくんはバカだけどいい人なのは知ってるし、亜美ちゃんを助けたい気持ちもわかるんだけどさ。でもこのままだと絶対ヤバイよ」
「そうなのか。だからといって今すぐ出てってとは言えないしなぁ」
「んー、だよねぇ……」
ユカリも状況のマズさを理解しつつも、どうすればいいか解決策が見つからない。
「ちょっとママに聞いてみるね」
そう言ってユカリは電話をかけた。
ユカリの実家はお好み焼き屋だ。
場所も近く、俺もたまに食べに行く事もある。
そこで働けないか聞いてくれた。
ユカリママはもっと詳しく話を聞かせなさいとのことだった。
