午後はセックスの授業!?
第5章 煌雅×美波
私が蒼君の横を陣取っているとさっきまでいた取り巻きの人達は諦めて散っていた。
バレンタインとかだったら粘るけど、今回はなんといってもみんな時間がない。
みんな蒼君が良いかもしれないけど、蒼君は一人しかいないし私で決定する事わかるもんね。
周りに人が居なくなると蒼君が口を開いた。
「ところで吉岡さんペアの相手決まった?」
これは!
まさかの蒼君から誘ってくれるパターン!
告白みたいなものだから人が居なくなるの待っててくれたんだ!
「まだ決まってないよぉ」
「それなら早く決めた方がいいよ」
「うん!」
「……吉岡さんならすぐ決まるだろうけど早くした方がいいよ?」
「あ、ペアの紙名前書くね!早く出しに行こ?」
「あー…ごめん、俺はもう相手決まってるんだ」
「……エ!?蒼君彼女いないじゃん!」
「今は彼女じゃないけど昔から将来の約束してる子がいるんだ。その子の事ずっと大事にしてたからこの授業キッカケにちゃんと伝えるつもりなんだ」
「嘘でしょ…」
あの幼馴染の子じゃん!
絶対私の方が可愛いのに!
……顔の可愛さで勝てないなんて幼馴染ズルいよ。
人が居なくなってから話したのはきっとこうなる可能性があったからみんなの前で私がフラレてるところ見せない為だ。
「その気にさせたなら本当にごめんな…吉岡さんなら色んな男子から声掛かると思うし、大抵の男子はOKしてくれるはずだからさ」
蒼君の爽やか笑顔…ずっとキュンキュンしてたのにすごく遠く感じる。