午後はセックスの授業!?
第5章 煌雅×美波
ブースに入るとすぐに腕を離した。
「何で離すんだよ?」
「もう人目ないから」
「やっぱ可愛かったの人前だけかよ?」
「人前じゃなくても可愛いし!授業終わるまで1メートルくらい離れててよね?」
私はそう言ってブースの中の隅に座った。
「…お前、自分の立場わかってねぇようだな?」
「何よ?」
すると奴は私の隣に座って肩を組んできた。
「俺とペア解消したところで組む奴いないだろ」
「な、何言ってんの?私がそんなわけないじゃん!私と組みたい人だって沢山いるんだから!」
「えー?お前が気失ってる間誰も組みたいって奴来なかったけどな?」
…薄々気付いてた。
みんな私の事可愛い可愛いってチヤホヤしてくれるけど、本気で好きになってくれる人なんていた事はない。
告白だって男子達が告白チャレンジとか言ってOK貰えたらラッキーみたいな感じでの告白されまくった事はあるけど…誰も真剣に告白してくれた事なんてなかった。
だから自ら好きな人を探そうと思って蒼君を見付けたのに…。