午後はセックスの授業!?
第5章 煌雅×美波
エレベーターが到着するとその階は廊下からしてすごく豪華だ。
凄すぎて私はエレベーターから降りられなかった。
「どうした?」
「あ…あの……私帰るっ」
「帰さねぇって言ってんだろ」
腰に腕を回されてグイッと引かれてエレベーターを降ろされる。
そして半分引きずられる様に部屋へと連れて行かれる。
部屋に着くと、入った事のない豪華スイートルームで余計に躊躇してしまう。
部屋に入ると強引にベッドの上に押し倒された。
「煌雅っ…もっと相手選んだ方がいいよ!うち貧乏ではないけど、こんなすごいお金持ちの煌雅と釣り合わないから!」
「安心しろよ、一応息子だから多少恩恵はあるけど親父の後継ぐの弟で俺じゃねぇし」
「弟さんいるの!?」
少子化対策の授業があるくらいなので兄弟がいる人は珍しかった。
「母親違いだけどな。俺の母親は親父が親の反対押し切って結婚したけど俺産んですぐに病気で他界したらしい」
「急に可哀想な境遇語らないでよ」
「別に母親の事覚えねぇし、生活に不便してるわけでもねぇから哀れんでんじゃねぇよ」
「でも小さい頃お母さんに甘えられないじゃん…私、お母さん大好きだからいないって考えるだけで……ふぇッ」
「ハ!?勝手に妄想して泣いてんじゃねぇよ!美波の大好きな母親はいるだろ!」
勝手に想像して涙が止まらなくなっちゃった…
すると煌雅は自分の方に引き寄せて頭をぽんぽんと撫でて慰めてくれる。