午後はセックスの授業!?
第6章 勇鷹×美紀
「おい、メッセージ未読スルーすんなよ」
「え?ごめん、うちのクラス朝のホームルームでスマホの電源切らないと没収されるからさ!稲本、英語の教科書貸して?忘れちゃって」
「あ?あぁ?茉希、俺の鞄から取ってやって」
「うん!」
茉希は稲本君の上から降りると稲本君の鞄を取って英語の教科書を七緒君に差し出した。
「そうだ、2人付き合い始めたんだよね?あの時茉希ちゃん稲本にベッタリだったもんね!おめでとう美紀ちゃんも久しぶり」
七緒君は教科書を受け取ると私の前の席の椅子に座って気さくに話しかけてきた。
「あ…久しぶり!」
周りはセックスの授業のペア決めで騒がしい状況下なのに何となく余裕すら感じる…
この余裕っぷりはもう相手決まってるんだろうな。
あの時の事で気になってたの私だけだった…
私は精一杯気にしていないふりをして七緒君に挨拶を返した。
「普通に返してくれてよかった!修学旅行のノリと流れとはいえあんな事しちゃったし美紀ちゃんもう話してくれないかと思ったからさぁ」
「えっと…」
「七緒ってチャラいくせに意外と気にするよな?俺達そんな気にしてなかったぞ、保田だってあの時の事なかったみたいに彼女といちゃつきまくってるし」
「まぁな!」
「マジかよ!それなら普通に話し掛けに来れば良かった!」
「ねぇ、七緒君もうエッチの授業のペア決まった?」
茉希はストレートに核心をついてくれた。