午後はセックスの授業!?
第6章 勇鷹×美紀
「なんか変な感じするね」
「そうだな…ん?ごめん、なんかメール来たっぽい」
「あ、気にしないで見ていいよ」
七緒君はポケットからスマホを出して画面を見ていた。
そういえば七緒君の事ほとんど知らないんだよね。
エッチ以外の時何話したらいいんだろう?
普段そんな事悩まないのについそんな事を考えてしまう。
「…うわ。マジか!」
「どうしたの?」
「好きなアーティストのライブ当たった!今人気でなかなか当たらないんだよ!すごい嬉しい!」
七緒君はすごく嬉しそうにそう言った。
常に落ち着いてるイメージだったけど、こんな嬉しそうにする事あるんだ!
少し意外な一面だった。
アーティストと言えば私も好きな人気アーティストがいてライブの抽選前期に申し込んだけど外れだった。
1回しか応募出来なくて後から後期の方が当たりやすいって話を聞いて落ち込んだ。
まさか同じじゃないよね?
今人気のアーティストなんて沢山いるし。
「いいなぁ!私もTSUBAKIっていうアーティストのライブチケットの抽選応募したけど外れちゃったんだよね…」
「美紀ちゃんもTSUBAKI好きなの!?これTSUBAKIのライブだよ」
「本当!?いいなぁ!インディーズの時から好きなんだよね」
「まじで?俺もだよ!チケットペアだから一緒に行こうよ」
「えっ!?でも…ペアって誰かと見る予定だったんじゃ…」
「当たったら誰か誘って行こうと思ってたから。美紀ちゃんの予定合えばだけど」
「行きたい!絶対行く!」
思わぬ所でこんな奇跡か起こるなんて…