午後はセックスの授業!?
第7章 豪×莉恋
しばらくすると豪君は弟君を連れて私のいる所に戻ってきた。
「待たせて悪いな」
「ううん!」
「これ、弟の洸太郎(こうたろう)な」
豪君はそう言って抱っこしていた洸太郎君を降ろすと改めて紹介してくれた。
私は洸太郎君の前にしゃがんで話しかけた。
「洸太郎君こんにちは、お兄ちゃんのお友達の莉恋です」
「兄ちゃんのお友達?」
「うんっ」
「こう君はぁ?」
「こう君ともお友達になりたいなぁ、お友達になってくれる?」
「うん!りこちゃんお友達になろー」
「洸太郎人見知りなのにすぐ仲良くなれてすごいな」
「へへっ、嬉しいな」
「りこちゃん…お手手繋いでぇ」
「うん、お手手繋ごっか」
可愛い!
豪君、洸太郎君のこと大事にしてあげてるんだろうなぁ。
「りこちゃんは何の食べ物好きー?」
「うんとね、甘い物好きだからケーキとかかな?こう君は?」
「こう君ねぇオムライスー!今日のお夕飯オムライスがいいなぁ」
「豪君、今日お夕飯はー?」
こう君に合わせて冗談交じりに豪君に聞いてみる。
「う…オムライスは、ばあちゃん来た時に作ってもらおう」
「ばあば、タマゴに入れてくれないもんー」
「今度ファミレスで食わせてやるから」
「今日のお夕飯はもう用意あるの?」
「いや、うちは母さんいないからさ。今日は親父が残業だから帰りに何か買っていく…惣菜屋で揃うからな。料理は苦手だからオムライスは作れねぇ」
「あ…そうだったんだ……あの、もし良かったらオムライス作ろうか?そんなに上手じゃないかもしれないけど…」
「オムライス!?りこちゃん作ってくれるのぉ!?」
こう君が目を輝かせてそう言った。