午後はセックスの授業!?
第1章 蒼×莉菜
そしてお昼休み。
いつも一緒にお昼を食べている子達はみんな休み時間中に告白をされたり、告白したりして急に彼氏が出来て彼氏と用紙を出しに行って一緒に過ごすからと言われ、私は一人になってしまった。
教室で一人でお弁当を食べているとクラスの男子が話しかけて来た。
「佐々井(ささい)さん、セックスの相手決まってる?もし決まってなかったら俺と組まない?」
「ちょっと待った!俺と組まない?めちゃくちゃ優しくするからさ!」
ほとんど話した事ないし、名前も覚えていない…。
「え…?えっと…でもあんまり知らないのに…」
「決まってないならクジで全く知らない奴に決まるよりいいじゃん!」
「俺、佐々井さんの事ずっと可愛いと思ってたんだよな」
う…どうしよう…確かにクジでこの2人のどっちかになる可能性だってあるし、他の学年やクラスの人と当たっても知らない人だ。
どちらにしても変わらない…
「…悪いけど、莉菜の相手は決まってるから」
そこに来たのは何と蒼だった。
「は?蒼、お前は吉岡さんと決まったんだろ?」
「噂になってるしな?」
「いや、噂はどうだか知らないけど最初から相手莉菜なんだけど…莉菜、用紙出しに行こう」
蒼はそう言って私の腕を引いて教室を出た。