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優しく繋がる赤い糸

第6章 1st side -Natsume-*Act.6☆

「やっ……ダメ……っ……!」

 萌恵が両脚を閉じようとする。
 だが、気遣うだけの余裕がなくなっていた夏目は、なおも萌恵のナカを犯し続ける。

「やだ……っ……なんか……きちゃう……っ……!」

 嬌声を上げたのとほぼ同時に、蜜壺が強く締まった。
 どうやら、夏目の舌で絶頂を迎えたらしい。

 そこでようやく、夏目は顔を上げた。
 顔を赤らめ、目を潤ませている萌恵。
 自分で初めて昇りつめてくれたのだと思ったら、何とも言えない満足感を覚えた。

 だが、これで終わりにするつもりはもちろんない。
 むしろ、ここからが本番だ。
 とはいえ、やはりどこかで最後までしてしまうことに躊躇いも感じている。

 夏目は萌恵に軽く口付けた。そして、そっと頬を撫で、小さく口元を綻ばせた。

「そろそろ、いい?」

 夏目の問いに、萌恵がわずかに目を見開く。

「無理そうなら、ここでやめるけど?」

 心にもないことを重ねて問う。

 そんな夏目に、萌恵はゆっくりと頷いた。

「まだ、大丈夫です」

 相当強がっている。
 本当は怖い、と顔に書いているのに。

「大丈夫そうに見えないけど?」

「だって、夏目さんは全然満足してないでしょ?」

「いや、そんなことはない」

「嘘だ。私でも分かりますもん。それに……」

「『それに』?」

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