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Melting Sweet*Extra

第2章 もう少しだけ*Act.2☆

 そのうち、俺の身体はほとんど無意識に夕純さんを抱き締めていた。
 何度も夕純さんは抱いているのに、今夜はいつにも増して小さく思える。
 夕純さんに言われた通り、本当にメチャクチャに壊してしまいそうで怖い。

「夕純さん」

 俺は夕純さんの耳元で囁いた。

「謝らなくてはならないのは俺の方ですよ。俺は思いやりに欠けた人間ですから、傷付けるようなことしか言えないし出来ない……。でも、これだけは信じてくれませんか? ――俺は、夕純さんを大切だといつも思っています。これからも……」

 俺の中で夕純さんが頭をもたげた。
 俺を真っ直ぐに見つめる瞳は涙で濡れている。

 俺は目元を細め、口元に笑みを湛えた。

「泣いてる夕純さんも可愛い」

 つい、そんなことを言ってしまった。

 夕純さんはみるみるうちに唇を尖らせ、俺を恨めしげに睨んできた。

 睨まれた俺は、「冗談ですよ」と肩を竦めた。

「泣いてる顔より、夕純さんの笑ってる顔が一番好きです」

 そこまで言うと、唇で涙を拭う。
 そのまま下まで滑らせてゆき、小さく開いたままの夕純さんの口に俺のそれを重ね合わせた。

 夕純さんの舌に俺の舌を絡ませると、夕純さんも俺に応えてくる。
 むしろ、夕純さんの方が積極的に。

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