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Melting Sweet*Extra

第2章 もう少しだけ*Act.2☆

 俺もあえて何も言わなかった。
 初めてセックスした時も、それ以後も、いつもではないにしろ、夕純さんは自ら進んで着けてくれた。
 着けてもらうのは俺も決して嫌じゃない。

 俺自身にコンドームが被せられてから、俺も一応、根元まで入っていることを確認する。

「衛也君」

 夕純さんを横にしようとしたら、軽く身体を押さえられた。
 まだ、何か不満でもあるのだろうか。

「どうしたんです?」

 再び夕純さんに訊ねる。

 夕純さんは口の端を上げ、逆に俺を仰向けにさせてきた。
 まさか、と思ったが、その〈まさか〉だった。

 俺を見下ろす格好になった夕純さんが、そのまま俺の上に乗ってくる。
 そして、俺自身を右手で握りながら、そのまま夕純さんの腰を落としてきた。

「こんな女は嫌い?」

 呆然としていた俺に、夕純さんが哀しげに笑みながら訊いてくる。
 これが夕純さんじゃなければ、ウザいと思ったかもしれない。
 けれども、相手が夕純さんだと思うと自然と許せてしまう。
 惚れた弱み、というやつだろうか。

「いいえ」

 俺は微笑みながら、夕純さんの手に俺の手を絡ませた。

「どんな夕純さんも俺は好きですから。夕純さんの好きなように動いて下さい」

 この言葉に安堵したのか、夕純さんは哀しそうな表情を引っ込め、今度は嬉しそうにニッコリした。

 俺の上で夕純さんが身動きを始める。
 最初はゆっくり、徐々に律動の速度が増してゆく。

「あ……っ……いい……もり……や……くん……っ……」

 夕純さんが動くたびに、ベッドもギシギシと軋む。
 過去にどれほどのことを仕込まれたのかと驚くほど、夕純さんの腰の動きはいやらしい。

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