Melting Sweet*Extra
第2章 もう少しだけ*Act.2☆
「大丈夫ですか?」
また、さっきと同じことを訊いている。
でも、疲れきっている夕純さんは突っ込みを入れず、ほっそりとした指先で俺の頬に触れながら口元を綻ばせた。
「――大丈夫。衛也君こそ、相当無理したんじゃない?」
「俺こそ全然ですよ」
俺は小さく微笑み、夕純さんに軽くキスした。
「夕純さんの可愛い声がたくさん聴けましたから、疲れなんて全く感じませんでした。最高に気持ち良かったですよ」
「――なに言ってんの……」
夕純さんが俺の胸に額を押し付けてくる。
「衛也君って、こっちが恥ずかしくなることをよく平気で言っちゃうものね。これじゃあ、心臓がいくらあっても足りないわ……」
「別にそんなつもりじゃないですけど。俺は思ったことを言ってるだけですし」
そう言いつつ、内心では、自分でもよく歯の浮くような台詞を恥ずかしげもなく言えるもんだと呆れていた。
でも、夕純さんには自分のありのままの気持ちを伝えたいから、照れ臭くてもちゃんと言いたい。
「衛也君」
相変わらず俺の胸に顔を埋めたままの夕純さんが、くぐもった声で俺の名前を呼んだ。
「どうしました?」
「――やっぱり、めんどくさいって思ってる……?」
「何がですか?」
「だから……、結婚のこと……」
まだ、さっきのことを引きずっていたらしい。
ここまで気にするということは、夕純さんは結婚したいと思っているのだろうか。
また、さっきと同じことを訊いている。
でも、疲れきっている夕純さんは突っ込みを入れず、ほっそりとした指先で俺の頬に触れながら口元を綻ばせた。
「――大丈夫。衛也君こそ、相当無理したんじゃない?」
「俺こそ全然ですよ」
俺は小さく微笑み、夕純さんに軽くキスした。
「夕純さんの可愛い声がたくさん聴けましたから、疲れなんて全く感じませんでした。最高に気持ち良かったですよ」
「――なに言ってんの……」
夕純さんが俺の胸に額を押し付けてくる。
「衛也君って、こっちが恥ずかしくなることをよく平気で言っちゃうものね。これじゃあ、心臓がいくらあっても足りないわ……」
「別にそんなつもりじゃないですけど。俺は思ったことを言ってるだけですし」
そう言いつつ、内心では、自分でもよく歯の浮くような台詞を恥ずかしげもなく言えるもんだと呆れていた。
でも、夕純さんには自分のありのままの気持ちを伝えたいから、照れ臭くてもちゃんと言いたい。
「衛也君」
相変わらず俺の胸に顔を埋めたままの夕純さんが、くぐもった声で俺の名前を呼んだ。
「どうしました?」
「――やっぱり、めんどくさいって思ってる……?」
「何がですか?」
「だから……、結婚のこと……」
まだ、さっきのことを引きずっていたらしい。
ここまで気にするということは、夕純さんは結婚したいと思っているのだろうか。