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Melting Sweet*Extra

第4章 悪戯にはほろ苦い媚薬を*Act.2☆

 ここには俺と夕純さん以外は誰もいないから、無理に自我を抑えることもない。
 俺はそう思い、夕純さんを自分の元へと引き寄せた。

「どんな悪戯をするんですか?」

 耳元で囁くと、夕純さんは、「どうかしらね」と答える。

「せっかくだから、衛也君のお望みのことをしてあげるわよ?」

「俺の望みって?」

「――そんなの分かるわけないじゃない。私は衛也君じゃないんだから……」

「ふうん……」

 俺は夕純さんを抱き締めながら、テーブルに視線を移した。
 そこには、全く手を付けていない惣菜と缶ビールが待機している。

 そのまま、缶ビールに手を伸ばした。
 そして、一度夕純さんを解放してからプルタブを開けて口を付けた。
 が、俺はそれを飲み込まず、口に含んだままで夕純さんを再び抱き寄せ、強引に夕純さんの唇を塞いだ。

「んっ……」

 夕純さんが俺の服をギュッと掴んできた。
 口移しされたビールを飲み込もうとしていたが、完全に入りきらず、口角からわずかに液体が零れ落ちた。

 俺がそれを自分の舌で舐め取る。
 すると、夕純さんはギョッとして俺を凝視してきた。

「夕純さんのお望みの通りにしましたけど?」

 ニヤリと口元を歪めると、夕純さんは眉根を寄せた。
 けれども、諦めたように溜め息をひとつ漏らした。

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