Melting Sweet*Extra
第6章 壊されるほどに*Act.2☆
「でも、夕純さんに上等だと思ってもらえてるんなら俺の部屋は大丈夫ってことですね」
そう言うと、衛也君はコタツに入らず、そのまま部屋から出た。
トイレかな、と思っていたのだけど、台所で足を止め、流し台下の戸棚を開け始めた。
少し背中を伸ばして様子を覗ってみると、形も大きさもまちまちな瓶を四本取り出してシンクの上に並べる。
私はそろりとコタツから出た。
何をするのかやっぱり気になる。
「衛也君」
台所へ足を踏み入れてから呼んでみる。
衛也君は瓶を一本持ったままの状態で首を動かした。
「何してるの?」
少しずつ近付きながら訊ねると、衛也君はワイシャツの袖を捲りながら、「カクテルを作ろうかと思って」と答えた。
「カクテル……?」
まさかとは思ったけれど、確かにシンクに並べられた酒瓶は全て、カクテルのベースとなりそうなものばかりだ。
ただ、その中に日本酒があったのが不思議だった。
それだけ妙に浮いている。
「カクテルなのに日本酒使うの?」
怪訝に思いながら訊く私に、衛也君は、「日本酒が主役のカクテルですから」とにこやかに頷く。
「この間、ネサフしていてたまたま見付けたんですよ。ただ、材料は買っていたけど作るのは今日が初めてだから、どんな味かは全く分からないんです。多分、不味くはないと思いますけど……」
自信なさげに言いながら、衛也君は私に、一枚の紙をそっと差し出してきた。
どうやら、そのネットで見付けたというカクテルのレシピをご丁寧にコピーしたらしい。
そう言うと、衛也君はコタツに入らず、そのまま部屋から出た。
トイレかな、と思っていたのだけど、台所で足を止め、流し台下の戸棚を開け始めた。
少し背中を伸ばして様子を覗ってみると、形も大きさもまちまちな瓶を四本取り出してシンクの上に並べる。
私はそろりとコタツから出た。
何をするのかやっぱり気になる。
「衛也君」
台所へ足を踏み入れてから呼んでみる。
衛也君は瓶を一本持ったままの状態で首を動かした。
「何してるの?」
少しずつ近付きながら訊ねると、衛也君はワイシャツの袖を捲りながら、「カクテルを作ろうかと思って」と答えた。
「カクテル……?」
まさかとは思ったけれど、確かにシンクに並べられた酒瓶は全て、カクテルのベースとなりそうなものばかりだ。
ただ、その中に日本酒があったのが不思議だった。
それだけ妙に浮いている。
「カクテルなのに日本酒使うの?」
怪訝に思いながら訊く私に、衛也君は、「日本酒が主役のカクテルですから」とにこやかに頷く。
「この間、ネサフしていてたまたま見付けたんですよ。ただ、材料は買っていたけど作るのは今日が初めてだから、どんな味かは全く分からないんです。多分、不味くはないと思いますけど……」
自信なさげに言いながら、衛也君は私に、一枚の紙をそっと差し出してきた。
どうやら、そのネットで見付けたというカクテルのレシピをご丁寧にコピーしたらしい。