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Melting Sweet*Extra

第6章 壊されるほどに*Act.2☆

「今度は一緒に気持ち良くなりましょうか?」

 そう囁いてきた衛也君に、そっと仰向けにさせられる。

 衛也君はヘッドボードに手を伸ばし、その上に用意されていたコンドームをひとつ手に取った。

 私は咄嗟にそれを奪おうと思った。
 でも、手を押しのけられる形で制止されてしまった。

「いつもやられっ放しですから」

 ベッドまで運ばれてきた時と同様の台詞を口にし、黙々と袋を破って自分で着け始めた。

 根元までしっかり入ったのを確認した衛也君は、覆い被さるように私の口を塞ぐ。
 クチュクチュと舌を絡ませながら、ゆっくりと、私の花芯へ衛也君の男根を鎮めてくる。

 圧迫感に、思わず顔をしかめる。
 けれども、それも最初のうちだけで、衛也君が緩やかに身動きを始めると快感の波が押し寄せてきた。

「あ……んんっ……も……っと……」

 いつになく動きが緩慢で、激しさを催促する。
 なのに、衛也君は全く応えてくれない。

「もっと……お願い……」

「『もっと』どうしたいんですか?」

 私の上で動きながら余裕でいる衛也君が、また憎らしく思えてくる。

 私は衛也君の首の後ろに両腕を絡め、衛也君を出来る限りの力で引き寄せる。

「衛也君が、いっぱい……欲し……の……」

「どんな風に欲しいんですか?」

「私が、壊れる……ぐらい……」

「――ほんとに、いいんですね?」

 衛也君の問いに、私は何度も頷く。
 自分が幼児になったようで滑稽だけど、それぐらい、衛也君に激しく抱かれたかった。

 衛也君は一度腰を引き、それから強くぶつけてきた。
 本当に中が壊れるのではないかと思えるほど突かれ、一瞬、私の意識が飛びそうになった

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