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スーパーおにぎりマーケット

第24章 彼の家

こんにちは、おにぎりです。

気を取り直して(?)、今日は彼の家からお送りしています。
昨日、夕方家を出て日付が変わる前に家に着きました。

駅から彼の家まで行く途中、彼も内心嬉しかったようで、いつになくよく喋っていました。
ちょっとかわいかったので、からかうためにも直球で、

「君、もしかして、わたしに会えるのが嬉しいね?」

と聞いてみたら、彼はスンっと黙って、一言。

「ずぼちん」

突然下ネタぶち込んで来たのかと思って、めちゃくちゃに笑いました。

「何それ?」

「図星の沈黙、略してずぼちん」

「なんか汚いな」

……こんな調子で久々の再会を喜びました。
独特な喜び方ですね。


彼とわたしは、身長の差が30cmあります。
だいたい、わたしが150cmで、彼が180cm。
当たり前ですが、彼の家のものはだいたい彼の身長に合わせて置いてあるので、手が届かないことに気づきました。

替えのトイレトペーパーは届かず、ハンガーラックの位置も高くて届かず、食器棚なんて無理したら皿割りそうです。

遠距離恋愛で久々に会ったときには、お互いの身長差をすっかり忘れていたので、改札で会った時の、お互いのサイズ感に驚きました。
あれ、思ったより大きいなぁとか、小さいなぁとか。
でも一緒にいるとそんなに気にならなくなって、たまに鏡に写る自分たちを見た時に思い出すくらい。


わたしは、彼といるときに、好きなことがあります。
それは、お互い並んで歩きながら話をしていて、彼がわたしの声を聞き取れなかった時。

「ん?」

と言いながら背中を丸めて、わたしの顔に、自分の顔を少し近づけてくるところです。突然視界に現れる彼の横顔が、すごく好きなんですね笑

これは、付き合う前に2人で遊んでいる時から好きです。
あまり多くを口にしない彼だったので、わたしが話すことが多かったのもあります。
なんとなく、そういうところに優しさが滲み出ていて、良いなぁと思うポイントでした。
まぁ、今では「ずぼちん」とか言っちゃう仲ですが笑

後日、付き合った後にこの彼の仕草について、彼に話したら無自覚でしたが笑
わたしだけが知っている、彼の好きなところです。

あと1泊、できるようになったので、ゆっくり彼と一緒にいようと思います。次、いつ会えるかわからないからね。

以上、惚気おにぎりでした。すみません。

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