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ママ、愛してる

第2章 転機

バスルームから、湯の音が聞こえてきた。

僕はしばらくソファーでうずくまっていた。

ママをずっと苦しめてきた自分が許せなかった。
自分がママの下着で快楽に浸っている間、ママはずっと悩んで、苦しんできた。

でも、


でも、今さらママを、ただの母親なんて思えない。
ママに、愛されたい。男としてママに愛され、女であるママを愛したい。
心も身体も、ママを自分だけのものにしたい。

僕はバスルームに走っていった。
扉を開けると、ママは湯船にたまる湯を見つめていた。

「ママ!」
僕はママを、後ろから抱きしめた。

ママは抵抗しなかった。
ただ、ママの背中から、嗚咽が伝わってきた。

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