ママ、愛してる
第4章 由香
入学式が終わると、僕は途端に忙しくなった。
始業式までの準備と、山のように出された課題に追われ、ママの店には殆んど行けなくなった。
他の高校に進学した同級生は、春休みを謳歌していると言うのに、
僕は、一日中机に向かわなければならなかった。
喫茶店は、またママが昼間を一人で見なければならなくなった。
1ヶ月足らずではあるが、ママの仕事の多忙さを身をもって感じていた僕は、ママの身体が心配だった。
ママは、今まで通りになっただけよ、と笑ってはいるが。
ただ、由香ちゃんが、大学の講義の合間を縫って、週に何日かは昼間も手伝ってくれることになり、僕は少し安堵した。
由香ちゃんなら、少なくとも僕の何倍も役に立つだろうし、ママと気心も知れているから、
少しは楽を出来る日もあるだろう。
学校が始まっても、僕の忙しさは変わらなかった。
いつものようにママのスペシャルな目覚ましで起き、喫茶店に行く代わりに、学校に行く。
4時頃には帰ってきて、予習と復習に専念する。
少しでもママとの時間を多く取れるように、とにかく7時頃までの3時間は勉強に集中した。
クラスの友人の話を聞く限り、僕の勉強の時間は少ないようだったが、
とにかく集中しているからか、出遅れているようには感じなかった。
7時になると、疲れて帰ってくるママのために、お風呂の準備。
夕食のおかずは、ママが店の空き時間に作って、持って帰ってくれる。
ママが帰ってきてからは、二人の時間。
一緒にお風呂に入り、夕食を摂る。
そして、
愛の時間。
こんな暮らしが、4月からの僕たちのルーティーンになった。
始業式までの準備と、山のように出された課題に追われ、ママの店には殆んど行けなくなった。
他の高校に進学した同級生は、春休みを謳歌していると言うのに、
僕は、一日中机に向かわなければならなかった。
喫茶店は、またママが昼間を一人で見なければならなくなった。
1ヶ月足らずではあるが、ママの仕事の多忙さを身をもって感じていた僕は、ママの身体が心配だった。
ママは、今まで通りになっただけよ、と笑ってはいるが。
ただ、由香ちゃんが、大学の講義の合間を縫って、週に何日かは昼間も手伝ってくれることになり、僕は少し安堵した。
由香ちゃんなら、少なくとも僕の何倍も役に立つだろうし、ママと気心も知れているから、
少しは楽を出来る日もあるだろう。
学校が始まっても、僕の忙しさは変わらなかった。
いつものようにママのスペシャルな目覚ましで起き、喫茶店に行く代わりに、学校に行く。
4時頃には帰ってきて、予習と復習に専念する。
少しでもママとの時間を多く取れるように、とにかく7時頃までの3時間は勉強に集中した。
クラスの友人の話を聞く限り、僕の勉強の時間は少ないようだったが、
とにかく集中しているからか、出遅れているようには感じなかった。
7時になると、疲れて帰ってくるママのために、お風呂の準備。
夕食のおかずは、ママが店の空き時間に作って、持って帰ってくれる。
ママが帰ってきてからは、二人の時間。
一緒にお風呂に入り、夕食を摂る。
そして、
愛の時間。
こんな暮らしが、4月からの僕たちのルーティーンになった。