テキストサイズ

ママ、愛してる

第6章 交錯

島での出来事や、民宿で食べたウドンの事など、あれこれ話している家に、時計は8時を回っていた。

「あのね、みんな疲れているだろうし、明日もう一日お店を休みにするわ。由香も帰って、ゆっくり眠ってね」

「はーい!絢子ママ、どうもごちそうさまでした」

由香が玄関に行って靴を履く。

「じゃあ、おやすみ。気をつけてね」

「はい、おやすみなさい」

そう言って由香が玄関を開けた。

が、急に振り返って言う。


「あたし、やっぱりこのまま帰れない。
あのね、絢子ママ。あたし・・・」

由香が言い淀んでいるのを、ママが制した。

「言わなくて良いの。何も・・・」

「でも、あたし」

「わかってるよ。全部、わかってる。
由香が今しなければならないのは、家に帰って、ゆっくり眠ること。
そして明後日、いつものように元気でお店に来てくれること。
わかった?」


「絢子ママ・・・。また、明後日から、お願いします」
由香は涙をいっぱい浮かべながら言った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ