誓いのガーランド
第4章 繋がる輪 3
花実が昼休憩から戻ると、デスクの真ん中に、資料が置かれていた。
『宇吹さん
15:00より。会議の資料です。
角村』
角村は昼休みを終えた花実と入れ違いになるように営業に出ていったようで、フロアには見当たらなかった。
青い付箋に、綺麗な文字で、素っ気ない一文が添えられていた。その付箋の端に、目がいく。
「あ……ねこだ」
思わずぽつりと呟くと、キャラクターみたいなその猫のイラストを撫でた。上手くかけていて、かわいいと思ったからだった。
なんか、丸い体型が神社のあの子に似てるなぁ。
いつも擦り寄ってくる甘えん坊の猫が、日向で香箱座りをしている様子が目に浮かぶ。
花実は自然と笑みを浮かべていた。午後の始業前に少しの癒しを得ていた。
ってか、角村くんって絵、描けるんだ。
大柄な彼が、この付箋の片隅に小さく猫を書く所を想像すると、なんだかとてもかわいらしい。
『宇吹さん
15:00より。会議の資料です。
角村』
角村は昼休みを終えた花実と入れ違いになるように営業に出ていったようで、フロアには見当たらなかった。
青い付箋に、綺麗な文字で、素っ気ない一文が添えられていた。その付箋の端に、目がいく。
「あ……ねこだ」
思わずぽつりと呟くと、キャラクターみたいなその猫のイラストを撫でた。上手くかけていて、かわいいと思ったからだった。
なんか、丸い体型が神社のあの子に似てるなぁ。
いつも擦り寄ってくる甘えん坊の猫が、日向で香箱座りをしている様子が目に浮かぶ。
花実は自然と笑みを浮かべていた。午後の始業前に少しの癒しを得ていた。
ってか、角村くんって絵、描けるんだ。
大柄な彼が、この付箋の片隅に小さく猫を書く所を想像すると、なんだかとてもかわいらしい。