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永山の行動、全てがわからなかった。
ただ、これから花実に襲いかかるであろう現実だけが、わかっていた。わかりたくもなかったことばかり。
人は、絶望を目の当たりにした時、止まりそうになる思考をそのままにするんだ。

着ていたものを全て脱がされていく。
せめてもの力で抵抗するも、永山にすぐに頬を叩かれ、加勢してきた男に体を抑え込まれる。
中根はその様子を笑いながら見て、車内でタバコをふかす。もう助けてくれたときの面影がなかった。
もう1人の男は、「うわ、エロい体つきだな」と花実の体を上から下まで舐めるように見回した。