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誓いのガーランド

第20章 嵐のあとに 3

今日は、楓が出版社に出かけることになっていた。

花実を1人にするのは極力避けてはいたが、最近花実の調子は良かった。
前ほど突然泣くこともなくなって、規則正しい時間に寝て起きている。
だけれど、ふとした瞬間に、あの時のことを思い出して、うずくまってしまうようなこともあった。


出かけ前、玄関先でいつも、楓が花実に言うことがある。

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