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誓いのガーランド

第7章 繋がる輪 6

頼んだ飲み物が来て、お互いに一口、口をつけたタイミングで、花実が切り出した。

「あの、角村くん」

改まって名前を呼ばれた角村は、猫背を少しだけ伸ばして、花実の方に体を前のめりにする。

背筋を伸ばした角村は、大きくなったのに全然威圧感がない。

花実はそれがなんだか少しだけおかしく思えて、緊張がなくなってしまった。



今なら、訊ける。



そう思って、和らいだ緊張の中で、言葉を紡いだ。

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