誓いのガーランド
第7章 繋がる輪 6
「あのさ、角村くんは漫画好き? わたし、いちばん好きな作品があるんだけれど……。赤葉紅先生の『ガーランド』っていう作品なんだ」
そう言葉にした瞬間に、花実は俯く。
地雷だったらどうしようと思って、押し黙る。
「え」
角村は短くそう呟いただけだったので、花実は顔を上げた。
角村は、目を大きく見開いて、とても驚いている様子だった。
驚いた顔の中にどんな感情が満ちているのかわからず、花実は恐る恐る先に話を進めた。
「……知ってる……かな? ティーンズラブの漫画だし。でもこの間、角村くんからもらった付箋の猫、赤葉先生のあとがきに出てきてるの気づいて。もしかしたら、角村くんも好きなのかなぁって」
花実は迷いながら、漫画のことを伝える。
マイナスな感情に落ちるくらいなら、いっそ知らない方がいい。
偶然だよってなった方がいい。
花実は俯いて、角村の言葉を待った。
そう言葉にした瞬間に、花実は俯く。
地雷だったらどうしようと思って、押し黙る。
「え」
角村は短くそう呟いただけだったので、花実は顔を上げた。
角村は、目を大きく見開いて、とても驚いている様子だった。
驚いた顔の中にどんな感情が満ちているのかわからず、花実は恐る恐る先に話を進めた。
「……知ってる……かな? ティーンズラブの漫画だし。でもこの間、角村くんからもらった付箋の猫、赤葉先生のあとがきに出てきてるの気づいて。もしかしたら、角村くんも好きなのかなぁって」
花実は迷いながら、漫画のことを伝える。
マイナスな感情に落ちるくらいなら、いっそ知らない方がいい。
偶然だよってなった方がいい。
花実は俯いて、角村の言葉を待った。