誓いのガーランド
第10章 花冠の代わりに 3
順番にシャワーを浴びて、バスローブを着る。
……広い部屋。
先にシャワーをもらった花実は、上がった後にどこにいていいのかわからなかった。
大きなベッドの上か、テレビの前のソファーか。
ベッドの上だと、なんかやる気満々みたいか……? いや、やる気だからここに来たんじゃん。でも、なんか最初からそこに居るのは、恥ずかしい。
悶々として、ベッドの前に立ち尽くしている間に、角村は上がってきた。
同じくバスローブを羽織っているのに、上が少しはだけて、意外と引き締まった胸元に目がいった。
いまから、あの胸に抱かれるのかもしれない……
花実はそんなことを考え、恥ずかしさに目を逸らす。
だけれどそんな花実を角村は見逃さなかった。
「宇吹さん、どこ見てた?」
花実の隣にやってくると、ニヤニヤと尋ねてくる。
「どこも、見て…… ない」
焦ってそう答える花実に、角村は笑いかけた。
ジリジリと近寄って、横に立たれる。
ピッタリとくっついた。
心臓が高鳴る。
耳の内側が熱くて、心臓の音ばかりを拾ってくる。
……広い部屋。
先にシャワーをもらった花実は、上がった後にどこにいていいのかわからなかった。
大きなベッドの上か、テレビの前のソファーか。
ベッドの上だと、なんかやる気満々みたいか……? いや、やる気だからここに来たんじゃん。でも、なんか最初からそこに居るのは、恥ずかしい。
悶々として、ベッドの前に立ち尽くしている間に、角村は上がってきた。
同じくバスローブを羽織っているのに、上が少しはだけて、意外と引き締まった胸元に目がいった。
いまから、あの胸に抱かれるのかもしれない……
花実はそんなことを考え、恥ずかしさに目を逸らす。
だけれどそんな花実を角村は見逃さなかった。
「宇吹さん、どこ見てた?」
花実の隣にやってくると、ニヤニヤと尋ねてくる。
「どこも、見て…… ない」
焦ってそう答える花実に、角村は笑いかけた。
ジリジリと近寄って、横に立たれる。
ピッタリとくっついた。
心臓が高鳴る。
耳の内側が熱くて、心臓の音ばかりを拾ってくる。