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誓いのガーランド

第10章 花冠の代わりに 3

「宇吹さん。俺が怖い?」

ふるふると花実は首を振る。
彼はそっと花実の髪の毛を、両手で撫でた。
その優しい仕草に緊張が溶けていく。

薄く笑いながら見下ろしてくる角村に、いつもと違うものを感じた。

「じゃあ、『ガーランド』の続きをしよう」

その言葉に、花実の秘裂から何か熱いもの溢れていた。体全体がうずうずしてしまう。

彼はあのページのジョセフと同じように、
花実の唇に、自分の唇を重ねた。

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