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誓いのガーランド

第3章 繋がる輪 2

「サービス精神旺盛だね」

呟きながら、花実はお腹をしっかりと撫でる。
お腹の毛とちょっとお肉がついていて、想像以上に柔らかくて気持ち良い。

「君、ここの神主さんとかに餌もらってるの?」

花実の問いかけに、猫は分かってか分からずか、「にゃー」と答える。
野良猫にしては毛並みも良くて、少しぽっちゃりしているから、餌をもらってここに住み着いているんだと考えている。

朝の神社は、木々が呼吸をしているように、空気が澄んでいる。
これが、花実の通勤の日課だ。

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