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誓いのガーランド

第12章 花冠の代わりに 5

「ねぇ……後で、イラスト付きのサインとか、もらってもいい?」

思いついたように、花実は口にする。

「お易い御用。あ、でも会社には内緒ね」

彼は快くそう言ったあとに、イタズラを隠す子どものような笑みで花実を見つめた。

花実はその言葉に力強くうなづいた。


自分を抱きしめている、この彼が、『ガーランド』の作者。

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