誓いのガーランド
第14章 花畑の来訪者 2
「だ、誰がだれを縛るわけ?」
「俺が花実を縛る」
「ねー、ふざけてんの?」
少し呆れ気味に花実は笑った。
「ごめん、冗談。でも作業部屋で1人でえろいシーン描いてると、ムラっとしちゃうんだよね」
すーっと、花実の首筋から頬を彼の手がなぞって、頬を包み込む。
その仕草に、体の奥がゾクッと疼いた。
体は既に、これから起こるであろうことを予測している。
だめだめ、これから買い物行って、掃除して、洗濯回す予定なのに。
花実の頭は花実の体を説得し出すも。
「ん、」
不意に近づいてきて重なった、楓の唇ひとつで、そんなことはどこかへ吹っ飛んでしまう。
楓はベッドに花実を押し倒す。