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誓いのガーランド

第14章 花畑の来訪者 2

花実はなけなしの理性で呟いた。

「楓……いちばん近い締切いつ?」

「今週水曜。でももう原稿上げてネームも2話分進んでる。会社辞めて、漫画に集中しだしてからは調子良いよ」

もう一度、楓の唇が覆いかぶさってきてから、何度も何度も口づけが交わされる。
徐々に口が開いて、楓の舌先が花実の舌へと到達する。花実は息と一緒に声を漏らす。
もっと、もっと……体の芯が叫ぶ声を無視できない。

「んっ……ん、んぁっ」

楓は唇を離すと、そんな花実を見て、微笑んだ。
早く触って欲しい……。
溶けそうな視線を楓に送っていたのがバレていた。

「もう脱がせていい?」

楓はそう言うと花実の服を全て取り払う。
恥ずかしくなって胸を隠す花実に、楓は悪魔のような笑みを浮かべて、枕元にあったネクタイを手にとった。


嫌な予感がまたも頭を過ぎる。


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