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楓は悪びれもなく、口にした。

｢ねぇ、やっぱ使ってみてもいい？｣

｢やだよ｣

声ではそう言うものの、もう体の芯はぎゅっと縮こまって悲鳴を上げていた。
縛られてみたいという気持ちが頭を掠めては、否定する。
そんな花実の様子を、楓は見透かしたように言い当てた。

｢やだって言う割には、期待したような目してるけど？気のせい？ 花実、案外アブノーマルなことにも興味あったりするの？｣

｢なっ！！｣

図星だった。花実の顔が一気に赤くなる。