ユリの花咲く
第2章 瑞祥苑
午前5時。
更衣室の布団の中で、私は目覚めた。
フロアーに行くと、遥がお泊まりの利用者さんの、起床介助の準備を始めていた。
「遥、おはよう」
私が挨拶すると、遥も「おはよう、有紀」
と笑顔で答える。
「今日は、いつもの3人だから、余裕だね」
「うん。楽勝!有紀も早く帰って、少しでも休んで。あたしも9時半には帰るから」
「わかった、家で待ってるね」
「うん。有紀、大好き!気をつけて帰ってね」
遥は私に抱きついてキスすると、またすぐに準備を続ける。
実際、瑞祥苑の朝は忙しい。
日帰りの利用者さんの到着は、早ければ8時半頃から始まる。
その時間には、お泊まりの利用者さんの排泄、食事、口腔ケア、バイタルチェック等を終わらせなければならない。
お泊まりの人数によって多少異なるが、
8時半から逆算して、6時頃には利用者さんを起こして、朝の着替えと、トイレの介助。
失禁等が無いかチェックし、汚れがあれば交換する。
オムツやリハビリパンツの人は、トイレに誘導し、陰部洗浄等も行う。
それが終わると、布団を上げてベッドをソファーに切り替える。
シーツや利用者さんの衣類で汚れた物は、洗濯機に入れて回しておく。
連泊の利用者さんのシーツは、週に2回交換と決まっているが、イレギュラーな利用者さんの物は、その都度洗う。
それが一通り終われば、朝食の提供だ。
基本的に朝はトースト、玉子料理、ヨーグルトまたはサラダ、コーヒーというメニュー。
その頃には佐久間さんが出勤してきて、朝食の食器洗いや、
利用者さんが多くて遅れている時には、ケアの手伝いに入る。
食事が終われば、口腔ケア。歯ブラシを使える人もあれば、介護士が磨いてあげなければならない人もいる。
そうこうしている間に、時計は8時近くになる。
大まかな仕事を終えて、夜勤者は少し余裕が出来ると、モーニングコーヒーを飲みながら、ゆっくりとバイタルチェックを行う。
8時半を過ぎると、今日の利用者さんが次々に到着し、それに前後して日勤のスタッフも出勤してくる。
ここからは、日勤の仕事になる。
到着した利用者さんにウェルカムドリンクを出し、座る場所を割り振っていく。
夜勤者は、最後に介護日誌の仕上げをして、
日勤のスタッフに引き継ぎをして、勤務終了となる。
更衣室の布団の中で、私は目覚めた。
フロアーに行くと、遥がお泊まりの利用者さんの、起床介助の準備を始めていた。
「遥、おはよう」
私が挨拶すると、遥も「おはよう、有紀」
と笑顔で答える。
「今日は、いつもの3人だから、余裕だね」
「うん。楽勝!有紀も早く帰って、少しでも休んで。あたしも9時半には帰るから」
「わかった、家で待ってるね」
「うん。有紀、大好き!気をつけて帰ってね」
遥は私に抱きついてキスすると、またすぐに準備を続ける。
実際、瑞祥苑の朝は忙しい。
日帰りの利用者さんの到着は、早ければ8時半頃から始まる。
その時間には、お泊まりの利用者さんの排泄、食事、口腔ケア、バイタルチェック等を終わらせなければならない。
お泊まりの人数によって多少異なるが、
8時半から逆算して、6時頃には利用者さんを起こして、朝の着替えと、トイレの介助。
失禁等が無いかチェックし、汚れがあれば交換する。
オムツやリハビリパンツの人は、トイレに誘導し、陰部洗浄等も行う。
それが終わると、布団を上げてベッドをソファーに切り替える。
シーツや利用者さんの衣類で汚れた物は、洗濯機に入れて回しておく。
連泊の利用者さんのシーツは、週に2回交換と決まっているが、イレギュラーな利用者さんの物は、その都度洗う。
それが一通り終われば、朝食の提供だ。
基本的に朝はトースト、玉子料理、ヨーグルトまたはサラダ、コーヒーというメニュー。
その頃には佐久間さんが出勤してきて、朝食の食器洗いや、
利用者さんが多くて遅れている時には、ケアの手伝いに入る。
食事が終われば、口腔ケア。歯ブラシを使える人もあれば、介護士が磨いてあげなければならない人もいる。
そうこうしている間に、時計は8時近くになる。
大まかな仕事を終えて、夜勤者は少し余裕が出来ると、モーニングコーヒーを飲みながら、ゆっくりとバイタルチェックを行う。
8時半を過ぎると、今日の利用者さんが次々に到着し、それに前後して日勤のスタッフも出勤してくる。
ここからは、日勤の仕事になる。
到着した利用者さんにウェルカムドリンクを出し、座る場所を割り振っていく。
夜勤者は、最後に介護日誌の仕上げをして、
日勤のスタッフに引き継ぎをして、勤務終了となる。