ユリの花咲く
第4章 夜勤
4月28日。
今日のお泊まりは5人。
いつもの、山田実さん、梅沢晴夫さん、竹原幸枝さんの3人に加えて、江角潤子さんと戸田美千代さん。
「絶望的なメンバーね」
日勤を終えた遥が、私の耳元で囁いた。
「まあね・・・、でも、2人夜勤だから、ちょっとはマシよ。黒木さんも、もう1ヶ月になるから、それなりに頑張ってくれるでしょう」
わたしは言った。
いつもの通りの一人夜勤だったら、恐らく修羅場になることだろうが、
黒木も戦力になりつつある。
「最悪のときは、電話してね。あたし、すぐに駆けつけるから!」
遥はまだ心配らしく、こっそり私の手を握って言った。
「ありがとう。大丈夫だから、たまにはゆっくり眠るのよ」
遥は頷いて、帰っていった。
「じゃあ、黒木さんは、梅沢さんをパジャマに着替えさせて、トイレに連れていって下さいね。
トイレは、山ちゃんの部屋にもありますから、そこを使って。
普段は山ちゃんは個室なんだけど、今日は梅沢さんと一緒にします。潤子さんがいるので・・・。
私は潤子さんと戸田さんの介助をしていますから」
「わかりました。山田さんは大丈夫ですか?嫌がったりしませんか?」
黒木が不安そうな顔をする。
「多分大丈夫。今まで何度か、梅沢さんと同室の時があったから。
山ちゃんは昼間はあんなだけど、夜はたいてい爆睡してるわ。
たまに、自分でしてる時があるけど・・・」
ちょっと話しすぎた、と思った時は、もう遅かった。
今日のお泊まりは5人。
いつもの、山田実さん、梅沢晴夫さん、竹原幸枝さんの3人に加えて、江角潤子さんと戸田美千代さん。
「絶望的なメンバーね」
日勤を終えた遥が、私の耳元で囁いた。
「まあね・・・、でも、2人夜勤だから、ちょっとはマシよ。黒木さんも、もう1ヶ月になるから、それなりに頑張ってくれるでしょう」
わたしは言った。
いつもの通りの一人夜勤だったら、恐らく修羅場になることだろうが、
黒木も戦力になりつつある。
「最悪のときは、電話してね。あたし、すぐに駆けつけるから!」
遥はまだ心配らしく、こっそり私の手を握って言った。
「ありがとう。大丈夫だから、たまにはゆっくり眠るのよ」
遥は頷いて、帰っていった。
「じゃあ、黒木さんは、梅沢さんをパジャマに着替えさせて、トイレに連れていって下さいね。
トイレは、山ちゃんの部屋にもありますから、そこを使って。
普段は山ちゃんは個室なんだけど、今日は梅沢さんと一緒にします。潤子さんがいるので・・・。
私は潤子さんと戸田さんの介助をしていますから」
「わかりました。山田さんは大丈夫ですか?嫌がったりしませんか?」
黒木が不安そうな顔をする。
「多分大丈夫。今まで何度か、梅沢さんと同室の時があったから。
山ちゃんは昼間はあんなだけど、夜はたいてい爆睡してるわ。
たまに、自分でしてる時があるけど・・・」
ちょっと話しすぎた、と思った時は、もう遅かった。