ユリの花咲く
第4章 夜勤
午前5時。
利用者さんの起床の準備を始める。
それぞれの枕元に、今日着る服を置き、失禁の可能性のある利用者さんには、リハビリパンツを準備する。
トイレでは、トイレットペーパーやお尻拭き、陰部洗浄用のボトル等を整えておく。
6時前になると、佐久間さんが出勤してきた。
いつもは6時半からなのに、30分早めに来てくれたのだ。
「佐久間さん、ありがとう」
私が言うと、
「大変な時はお互い様だからね。
朝ごはんの支度は任せて、利用者さんを起こしてあげて」
と言って、朝のコーヒーをたて始めた。
利用者さんを起こすにも、順番が大切だ。
申し訳ないとは思うが、なるべく静かに待っていてくれる人から起こしていく。
順番を間違え、例えば帰宅願望の強い戸田さんや、山田等を起こしてしまうと、
うろうろされて他の利用者さんのトイレ介助も、落ち着いて出来なくなるのだ。
今日のように、2人夜勤で、佐久間さんが早朝出勤をしてくれていれば、そんなにこだわらなくてもよいのだが、
ゴールデンウィークが明ければ、またワンオペになる。
それを想定して、私は黒木に説明していった。
利用者さんの起床の準備を始める。
それぞれの枕元に、今日着る服を置き、失禁の可能性のある利用者さんには、リハビリパンツを準備する。
トイレでは、トイレットペーパーやお尻拭き、陰部洗浄用のボトル等を整えておく。
6時前になると、佐久間さんが出勤してきた。
いつもは6時半からなのに、30分早めに来てくれたのだ。
「佐久間さん、ありがとう」
私が言うと、
「大変な時はお互い様だからね。
朝ごはんの支度は任せて、利用者さんを起こしてあげて」
と言って、朝のコーヒーをたて始めた。
利用者さんを起こすにも、順番が大切だ。
申し訳ないとは思うが、なるべく静かに待っていてくれる人から起こしていく。
順番を間違え、例えば帰宅願望の強い戸田さんや、山田等を起こしてしまうと、
うろうろされて他の利用者さんのトイレ介助も、落ち着いて出来なくなるのだ。
今日のように、2人夜勤で、佐久間さんが早朝出勤をしてくれていれば、そんなにこだわらなくてもよいのだが、
ゴールデンウィークが明ければ、またワンオペになる。
それを想定して、私は黒木に説明していった。