テキストサイズ

一時を悠久の時へ

第17章 穢れ

なんだかんだ言いながらも

最近食が細かった華炎が食べる気になって

嬉しそうに吽形が準備しだしたのを

華炎も手伝って一口サイズのホットケーキに

こんな物なら指先一つで出してやれるが

華炎と住むようになってからは

なるべく人の世を知るためにも

阿形と吽形が華炎手伝わせて調理する

その姿はままごとかもしれぬが

本当に親子のようで微笑ましい

いつもなら蜂蜜やジャムにバターなど

添えられるが今日は夜だから

生地をいつもよりも甘めにしただけ

それでも甘めのココアを一緒に飲めば

焼き立てで素朴な味がほっこりする

ストーリーメニュー

TOPTOPへ