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一時を悠久の時へ

第17章 穢れ

あっという間に平らげて片付け終わる頃には

お腹が膨れたのと心配事が無くなった事で

安心したのか華炎は

コクリコクリと船を漕ぎ出す

阿「華炎、眠いならもうお布団行こうか」

華「…うん」

吽「寝る前に歯磨きしてよ」

阿形が布団に連れて行く前に

吽形がしっかりと釘を指す

こんなところもまるで本当の親子のよう

素直に歯磨きしだしたのはいいが

その間にもカクンと首が落ちる

なんとか済ませた頃には半分目が閉じてる

こんなところはまだまだ子供だが

月の物が来たからにはあの話も

早く伝えなければな…

華炎…お前の好きにすればよい

などと口では言ったが…心は…

足元もおぼつかない華炎を抱き上げ

寝床に連れて行く

寝顔はまだまだあどけないのにな…

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