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一時を悠久の時へ

第2章 この子誰の子

日常的に虐待されている訳ではなさそうだが

育児放棄されているのは明らか

淡「そうか…名が解らぬとは仕方ない
幼子よ取り敢えずの名を与えても良いか?」

キョトンとした顔で少し考える仕草をし

コクリと頷く

淡「そうか…では…まだ幼子ゆえ…
雛之稚児(ひなのちご)…
まぁ呼び方としては…ひなでどうだ?」

吽「なんか安易だね」

阿「でも可愛くない?
雛鳥みたいにフワフワしてるし
雛人形のように可愛らしいからピッタリだよ」

阿形が幼子の柔らかそうな髪に

チョイチョイと前脚でじゃれつく

幼「かぁいい?んふっ…ひな…フフッ」

淡「気に入ってくれたか?」

コクリと頷きにっこりと笑う

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