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一時を悠久の時へ

第19章 生い立ち

淡「これが華炎の親たちの話だ」

約束を守りおとなしく聞いていた華炎

もう離れた親だがこの話を聞き何を想うのか…

華「ちひび…千陽美…私の名前…」

淡「…そうだ…それが本来の名だ」

華「でも今は華炎…
雛之稚児から籠目之童女そして華炎之巫女
全部淡河が…淡河華之龍神が名付けてくれた…」

淡「そうだな華炎…それでも始まりは千陽美だ」

華「うん…千陽美…ねぇ淡河…私は…」

淡「ああ…結果的にはだが…
お前は望まれて産まれ一時でも愛されてた」

華「…ぅん…ひっ…くっ…ぅん…
でも…私は淡河を…華炎を選んだ…」

淡「後悔…してるのか華炎…それならまだ…」

華「してない!後悔なんてしない!!
あの日…私は私の意思で淡河に…
それに私を育ててくれたのは淡河と阿形吽形
あの日から…うぅん…その前から
私を見守ってくれていた…そうでしょ?」

あぁ…お前はまた…そんな瞳で…

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