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一時を悠久の時へ

第20章 それからの彼等

そんな姿が痛々しくて

思わず抱きしめてやりたくなるが…

今はまだ出来ない事が苦しい…

淡「華炎…お前が消えた事に変わりないが
だからといってあの者達の記憶から
消えたわけではないぞ」

華「えっ?でも…」

淡「確かにあの日…
華炎に関わっていた者達の記憶を
俺は封印し改ざんした」

華「うん…だから千陽美は消えたんでしょ?」

淡「千陽美…いや…華炎
記憶とは曖昧なものなのだ
俺は封印して閉じ込めただけ
奥深くには残っているが
思い出さないだけのこと」

華「消えて…ない?」

淡「そうだ、消えてたとしたら
華炎は此処にいない…だろ?」

華「そっか…淡河って凄い神様なんだね」

ほっとしながら尊敬した顔して俺を見るから

なんだかこそばゆい

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