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一時を悠久の時へ

第22章 宴の後の静けさに

そんな部屋を見ていると

何故だか胸の奥が少しだけ寒い

広縁に座り少し欠けた月を見上げる

吽「新月を過ぎたら
また此処も静かになってしまいますね」

猫らしく足音どころか

気配までも消して戻って来たくせに

持っていた酒瓶を乱暴に置いて

吽形が横に座る

淡「華炎の元に行かなくていいのか?」

吽「眠くないなんて言ってたから
興奮して寝付けないかと思ったけど
一度に色々聞いて疲れたんでしょうね
阿形と二人で大の字になって寝てました」

クツクツと笑いながらの報告に安堵する

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