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一時を悠久の時へ

第22章 宴の後の静けさに

吽「淡河の泣き顔を肴に飲む酒は
特別に美味いですね〜」

淡「泣いてねぇ!
てか、なんで俺が泣かなきゃなんねぇんだ」

吽「あら?そうですか?
幼き頃から見守ってきた華炎と
別れる事が寂しくなってるくせに」

淡「ふんっ…やっと子守から解放される
泣いてるのはお前達の方だろうが」

吽「そりゃあね、手塩にかけた娘ですから」

普段は厳しい吽形の顔が穏やかに微笑む

吽「それだからこそ
余計に嬉しいんですよ私は…」

何時もの不敵な笑みで顔を覗き込まれ

思わず仰け反る

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