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一時を悠久の時へ

第3章 満たす

淡「俺はそんなに菓子は食わんからな
雛が食べてくれれば無駄にならずにすむ」

おずおずと身近にあったお菓子の袋を一つ取り

確認のためか俺の顔を覗き込んでくるから

なるべく怖がらせないようにと微笑んで頷くと

やっと嬉しそうに袋を開けて

少しずつモグモグと食べだした

阿「美味しい?
でもそれだけじゃ喉が乾くでしょ?
好きな果物を飲み物にするよ」

阿形と吽形が起用に果物を雛の前に出す

少し考えて林檎を一つ指を指した

それを見てパチンと指を鳴らすと

雛の前に林檎ジュースがコトリと置かれる

びっくりしたのは一瞬で

両手でコップを持ち一気に飲み干し

『ぷは〜っ』と満足な声を出すから

思わず3人で笑ってしまったら

雛も不思議そうな顔を少しして

一緒になって笑い出す

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