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一時を悠久の時へ

第3章 満たす

淡「ならば…」

雛「…むかえ…くるって…」

阿「そうだね…約束したもんね」

思わずギロリと阿形を睨んでしまう

吽「駄目ですよ…子供にとって親…
特に母親は…例え傍から見れば最低でも
子供にとっては離れがたい存在です」

雛には聞こえぬように耳元で吽形が囁く

阿「そうだよ…だから…
無理矢理引き離したら…
この子は此処にも居られなくなるよ」

二人の助言に我に返る

確かに…この子の同意無ければ

例えあの親から引き離すためだからと離したら

それはこの子の死を早めてしまうだけだ…

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